2005年11月20日
義経伝説を行く 最上川を上り、下り
義経一行は、船に乗り最上川をさかのぼった。船は雪解けの増水でのぼるのに苦労した。
義経記によると、
北の方「これをば何の瀧といふぞ」と問ひ給へば、人々「白糸の瀧」と申しければ、北の方かくぞつゞけ給ふ。
最上川せゞの岩波せきとめよ寄らでぞ通るしらいとのたき
もがみがは岩越す波に月さえてよるおもしろき白糸のたき
と口ずさみつゝ、・・・。 義経も、最上川瀬々の白波つきさへてよるおもしろき白糸のたき
と、歌を詠んだという。「鎧の明神」「冑の明神」を拝み、「たかやりの瀬」の難所を上り、「たけくらべの杉」を見て、「矢向の大明神」を拝み、本合海に着いた。
最上川は、日本三大急流の1つですから、雪解け水でかなりの水量で、水の流れに逆らいながらここをのぼるのは至難のことだった。
そして、芭蕉は、義経が下船した本合海から乗船して最上川の船下りを楽しんだ。が、「五月雨を集めてはやし最上川」にあるように、梅雨時期のために、これまた増水で茶濁した流れだったのではないか。
芭蕉は、義経をしのびつつ、梅雨空をながめていたのではないか。
astroboyatom2005 at 04:32│Comments(1)│TrackBack(0)
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by Google Video 2006年07月10日 19:38
